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映画「米軍(アメリカ)が最も恐れた男 その名は、カメジロー」鑑賞

2017/12/18

映画

先日、福井市のメトロ劇場「米軍(アメリカ)が最も恐れた男 その名は、カメジロー」
観てきました。

 

 

この映画は、米軍統治下の沖縄にあって唯一人、弾圧を恐れず米軍にNOと叫んだ沖縄のヒーロー
瀬長亀次郎を追ったドキュメンタリーです。沖縄好きを自負する私ですが、恥ずかしながら知りませんでした、こんなすごい人がいたことを。しかもネーネーズが「おしえてよ亀次郎」という曲にして
歌っていることも。

 

TBSテレビ報道局の佐古忠彦氏(53歳)の初監督作品でもあるこの映画は、元々テレビのドキュメンタリー番組として1年かけて制作し、昨年8月に放送したもの。その番組は夜中の関東ローカルにもかかわらず、大変な反響を呼んだことで佐古氏は映画化を決意、追加取材や再編集をして完成させたのです。
映画は沖縄での先行公開から異例のヒットを記録しています。作品の主旨に共感した坂本龍一がオリジナル楽曲を手がけ、大杉漣が語りで出演しているのも話題です。

 

【民族抑圧】
この言葉を目にして、日本のことを連想する人は決して多くはないでしょう。
しかし、終戦後アメリカの占領下となった沖縄ではまさしくこの言葉の通りの圧政が敷かれていたのです。映画に登場した元米海兵隊員で、沖縄返還交渉の実務にも携わった男性は涙をこらえながら苦渋の表情でこう語っていました。
「米国の恥ずべき歴史のひとつだ。米国政府は沖縄の民衆をただただ恐れていたんだ」
その占領下にあった1955年、嘉手納村で起きた幼女暴行殺人事件。
残虐な犯行で亡くなった、たった6歳の由美子ちゃんは、唇を噛みしめ、数本の草を握りしめて息絶えていたと言います。犯人の米兵の軍曹は軍法会議で死刑判決を受けたものの、結局は無期懲役に減刑。そして本土復帰後も繰り返される米軍関係者による事件や事故。つい先日の13日には、あろうことか
普天間にある小学校の校庭に米軍の大型輸送ヘリの窓が落下するという事故が起こってしまった
沖縄…。

 

映像の中で、亀次郎が国会議員となって国会で当時の佐藤栄作首相に、鋭くも実直に質問を突き付ける場面には胸が熱くなりました。佐藤首相の方も懸命に応じながらも当時の難しい状況も見て取れます。

 

佐古監督はこの映画について「保守革新を超越した沖縄の原点である亀次郎の姿を通して、今後の国の在り方を考えるきっかけにしてほしい」と話しています。
メトロ劇場では今月22日まで上映中。(H.S)

 


上映に先立ってメトロ劇場を訪れた監督の佐古忠彦氏
(11月24日付福井新聞より)