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映画「万引き家族」鑑賞

2018/06/06

映画

先ごろ開催された今年のカンヌ映画祭で最高賞のパルムドールを受賞した是枝裕和監督の
「万引き家族」
。先週末、福井でも先行上映されたので早速見てきました。

 


一見、豊かな国と思われている現代の日本。
でもそこにはもっともっと議論されるべき問題が山積みしています。
映画を見ながら、次から次へとそんなキーワードが脳裏をよぎります。
そしてそれをメッセージ色などまったく出さずに淡々と映し出す脚本と演出。
加えて、キャストの皆さんの演技を超越した演技が圧倒的なリアリティを生み出しています。
子役の二人も本当にすごい。途中からは、もはや映画を見ているという感覚ではなくなってきます。
食べるシーンが多いのは、食べないと人は生きていけないからでしょうか。

 

是枝監督は安易に泣かせてはくれません。白黒付けさせてはくれません。
わざと外してきます。あたかも、簡単に泣けて正解はこう、なんていう底の浅い映画にはしたくないという監督の矜持を感じるようでした。

 

この映画は、にわか評論家気取りで、ああだこうだと批評すべき映画ではないように思います。
そんな偉そうなことなんてきっと誰にも言えないはずだし、見終っても答えは出ないままだけど、貧困や善と悪について、生きること、死ぬこと、家族愛について、私達一人一人が今一度深く考える機会を与えてくれているのです。(H.S)