越前朝倉曲水の宴
2019年05月16日
5月5日、平安時代の貴族の雅な歌会遊びを再現する「越前朝倉曲水の宴」が、福井市の一乗谷朝倉氏遺跡で行われました。
曲水の宴(きょくすいのえん)は、水の流れに浮かべた酒杯が自分の前を通り過ぎるまでに歌を詠む宮中行事。朝倉氏遺跡では実行委員会が2010年から毎年開いています。ゆったりした雅楽が流れる中、演者の男性は狩衣(かりぎぬ)に烏帽子(えぼし)をかぶり、女性は色とりどりの小袿(こうちぎ)姿で唐門から遺跡内に入場します。朝倉館跡にある水路の周りに座り、演者たちは思い思いの和歌を書き留めていきました。
この動画は昨年行われた曲水の宴の様子です。(福井新聞社 公式YouTubeチャンネルより)
昨年は、GENの動画にも出演してくれた、ブータンから来て、当時 福井大学教育研修生だったウゲン・ドルジさんも参加しました。「第一の 国と名高き ブータンより 学び来たりて しあわせうたう」と詠んだドルジさん。「幸せの国」ブータンから来て、「しあわせ」にちなんだ歌を幸福度日本一と言われる福井で詠んで、とてもいい思い出になったのではないでしょうか。
戦国時代には、一乗谷の武将 朝倉義景もこの曲水の宴を楽しんだと言われています。