vol.3 平泉寺(勝山市)
2020年06月23日
「幸福度日本一」と言われながらイマイチ地味な福井県。
住んでみなけりゃわからない福井の魅力を地道にお届けする「ふくい暮らし通信」
今回は夏の盛りに日陰を求めて勝山市の平泉寺に行って来ました。ふだん何気なく「平泉寺」と言っていますが正しくは「平泉寺白山神社」という白山信仰の神社です。
白山を開山したとされる僧、泰澄によってこの神社が開かれたのが奈良時代という話ですから一級の歴史スポットですね。神社めぐりの好きな友人によると、ここは知る人ぞ知るパワースポットなんだそうです。
境内への入場は自由で、社務所になっている旧玄成院の庭園(入園料50円)以外、入場料といったものはありません。境内の観光地化していない静かな雰囲気は落ち着いて散策するのに最高です。境内最奥部にある三宮が安産の神様を祀っていることから、社務所では安産のお守りなどを販売しているとのことですが、特に表示があるわけでもなく、何百年も前に建てられた古い建物は、物を売っているという雰囲気を全く感じさせません。
参道の脇に平泉寺の名前の由来になったという御手洗池があり、今も湧き出る水の音が聞こえます。35度を超える暑い日だったのですが、この周辺はしっとりした感じで、緑が一段と鮮やかでした。
この境内、けっこう広いと思うんですが、それでも今の広さは過去の最盛期の10分の1でしかないとのこと。周辺の発掘が現在進められていて、今回は行きませんでしたが、その現場が見学コースにも入っています(+30分)。
拝殿を正面に見るこのあたりは苔が地面を覆い、まさに苔寺の風情です。左右に広がる緑のじゅうたんのところどころに小さい社が点在しています。ほんとは雨上がりの方が苔は美しいんだそうですが、真夏にはこの日陰と緑がうれしいですね。
拝殿の奥にある本殿は大きい建物ではありませんが、見事な龍の彫刻が施されています。また屋根を支える複雑な木組みも見応えがあります。この本殿の内部は華やかに装飾されているらしいのですが、33年ごとにしか扉が開かれないので、今度見るチャンスがあるのは10年後とか。
境内の奥には白山禅定道という白山へ続く山道の入口があり、そこを少し入ってみると二手に分かれる山道の案内板が立っています。ちなみにこれはどちらのコースをとってもその先でまた合流します。
現在、実際に白山まで歩くのは難しいようですが、途中の「白山伏拝岳(はくさんふしおがみだけ)」までは登山道や山小屋も整備されていて快適な山歩きができるようです。
この日駐車場から参道目指して歩く途中、この平泉寺の登拝口から伏拝までの山道を駆け登る「白山禅定道トレイルマラソン」の幟があちこちに立っていました。走るのはともかく、古の信仰登山の雰囲気を味わいながら山道を歩いてみるのもいいですね。
7日前までに予約をするとボランティアのみなさんによるガイド付きのツアーを楽しむことができます。こういう歴史のある場所は、説明を聞きながら歩くと理解が深まって風景も違って見えるんじゃないでしょうか。ガイド料は無料(ただし交通費として1,000円)で、コースは境内が40~60分、建物跡や石畳の発掘現場に足をのばすとプラス30分程度です。(観光ボランティアガイドのご利用について)
アクセス
1) 鉄道
JR福井駅→えちぜん鉄道 勝山永平寺線(約53分・片道770円)→勝山駅
えちぜん鉄道勝山駅から
(電車の時刻に合わせてバスの時刻が決まっています。本数は多くないので要確認です。)
- バス
- コミュニティーバス「ぐるりん」越前大仏・平泉寺口方面 平泉寺口下車(17分・100円)時刻表
- 市内バス 平泉寺線 平泉寺神社前下車(約15分・200円)時刻表
- 【土日祝、春夏休み】勝山市内観光バス「ダイナゴン」平泉寺・大仏方面 平泉寺神社前下車(17分・1日フリー切符100円)時刻表
- 【平日のみ】勝山観光デマンドバス「勝ち山号」(約15分・一日乗車券 500円)※要予約
- タクシー
- タクシー 平泉寺神社前まで(約15分・1,900円程度)
※なお、勝山駅から平泉寺まで200円程度で行ける「乗合タクシー」の情報がネットにはあるのですが、今回市役所やタクシー会社への電話では確認できませんでした。
2) 自動車
JR福井駅から国道416号経由で約1時間
勝山市営の無料駐車場有り
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