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越前竹人形の里 Part2 創作竹人形館「黎明」

2020年06月24日

工芸

創作竹人形館「黎明」

工房に続く創作竹人形館「黎明」で、引き続き師田(もろた)龍一郎代表から人形についてのお話を伺いました。「黎明」は竹人形作りの第一人者であった故師田黎明氏の芸術的な作品の数々を中心に、越前竹人形の歴史を俯瞰できるギャラリーです。

 

越前竹人形の始まり

昭和20年代に、竹を使って竹籠や花器を作っていた師田保隆・三四郎兄弟が、廃材を利用して遊び心でこのような人形を作り始めたのが竹人形誕生のきっかけでした。昭和30年の富山博覧会に出展する際「越前竹人形」という名前が生まれ、兄弟も竹籠作りをやめて人形に専念します。また昭和38年に発表された水上勉の小説「越前竹人形」でその名が広く知られるようになりました。

 

萠筍

師田代表が究極の竹人形のひとつという師田黎明作「萠筍」。一見シンプルながら加工の難しい煤竹(すすだけ)を使いその節間が長い特徴を生かした発想と技術の素晴らしさがわかります。

 

笹鳴り

同じく究極の竹人形、師田黎明作「笹鳴り」。竹の自然の形を生かしきった造形と、竹を細く割いて作られた7000本の髪の精緻な技術に圧倒されます。現代の越前竹人形を象徴する一体でしょうか。

 

追想

自らも人形作家である代表が、自作の人形「追想」を解説してくださいました。

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