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勝山市消防団の伝統行事「走りやんこ」 

2019年04月23日

伝統行事

「走りやんこ」は、福井県勝山市の消防団が、12ある分団対抗で纏(まとい)をリレーする伝統行事。
市の無形民俗文化財に指定されていて、毎年4月13日に行われます。動画は昨年の「走りやんこ」の
様子です。(YouTube チャンネル: pdnwg 569 さんの動画より)

 

 

最大の難所は、長山公園近く、約5メートルの段差がある中継点。上で待つ団員に向かって
下から力いっぱい纏を放り投げます。纏が届かないと次の走者につながりません。纏の長さは
1.5メートル、重さは2.75キロもあるので大変です。

 


”突撃ラッパ”の音も、全力で疾走する団員たちの士気高揚に一役買っていました。

 

【走りやんこのいわれ】
安政2年(1855年)勝山藩主 小笠原長守は家老 林芥蔵に命じ、藩の講武場を建てるため字長山を開墾するにあたり、当時の消防組(飛組という町廻り番)を青・赤・黄・白・黒の5色に編成せしめ、昼夜総動員によりこれを完成させた。(現在の長山公園)

 

時は移り、この偉業を後世に伝えるため、毎年春季消防訓練(4月13日)に消防組員(現在の消防団員)の士気の高揚と体力の練成を兼ね、纏リレーを行っている。

 

纏リレーの出発点は、隔年毎に栄町4丁目の茶所橋から長山公園までの15区間(2.6キロメートル)と
本町3丁目から15区間(2.6キロメートル)の中継点を設けて実施している。なお、現在の消防団編成は12分団のため、当時の5色に茶色を加えて6チームとし、2回に分け実施している。また、昭和56年4月に市の無形民俗文化財に指定され、古き良き伝統を後世に伝承し、市民の安全の礎えとなっている。
(勝山市HPより)

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