美浜町 彌美神社の王の舞
2016年05月11日
GW中の5月1日の午後、福井県美浜町の彌美(みみ)神社へ出かけてきました。この日は早朝から夕方まで様々な神事が行われているのですが、見たのはその最後の部分です。
着いて間もなく「御幣押し」のクライマックスがやってきました。大きいバットみたいな形の心棒だけにされた大御幣を持ってあっちこっちウロウロと歩き回っていた酔っぱらいの集団のような男衆が拝殿前の階段を登り始めます。一段ずつ棒の根元を石段に突きながら棒を登らせていくんですが、上からこれを妨害する役の男衆がいて、その乱暴なせめぎ合いを階段の上でやるもんだから、何人か転げ落ちてたような。。
階段の上では「幣差し」という少年が待っていて、大御幣が石段を登りきるとそれに乗せられて本殿に担ぎ込まれます。この辺りはもみくちゃで全然わからなかったんですが彼は無事本殿にたどりついたようです。
荒っぽい御幣押しが終わると一転して、ゆったりした笛と太鼓にのって厳かな王の舞(おのまい)が始まりました。舞手は長い鉾を持ち、真っ赤な着物に天狗の面を着け、孔雀を頭に乗せています(鳥兜というらしい)。
静かに同じ動きが繰り返される優雅な、でも緊張感のある舞を見ながら、その姿の由来は古い時代に何らかの形で接触した外国人なのかな、などと思っていました。
最後は獅子舞の登場です。本殿前に集まった役人(?)に捕えられては逃げ出し(笑)…を繰り返して、まわりの見物人も巻き込んでひとしきり暴れまわっていましたが、この騒ぎが収まると祭りも終わり。境内は一気に静かになりました。
T.S