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スタッフブログ

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石垣島の可愛いケーキ屋さん「おかしの家 パピル」

2019年11月23日

先週末、石垣島へ行ってきました。今回は野外フェス目的の短い滞在だったので、ほとんど観光もしませんでしたが、どうしても行きたいお店がありました。白保地区にある「おかしの家 パピル」というケーキ屋さんです。お店には開店前に着いてしまったのですが、奥様がにこやかに迎えてくださって、美味しいケーキとお茶をゆっくり楽しむことができました。石垣島に来たら、また絶対行きたいお店です。(H.S) 

 


お店の外観

 


私はモンブランをいただきました

 


イートインスペースになっている和室の天井にはサーフボード

 


最近のケーキいろいろ
(画像はパピルのFacebookページ @okashinoie.papiru より)

 


オーナーご夫妻は大阪から石垣島に移住
(画像は パピルのホームページ より)   

意外な絶景 手取峡谷

2019年11月20日

おでかけスポット

「こんな景色が隠れていたのか」とびっくりしました。意外な、と言っては失礼だけど、車から見ていた風景と停車して橋の上から見下ろした光景のギャップがすごかったんです。10日ほど前の天気のいい日にお隣石川県の手取峡谷に行って見た時のことです。白山から流れる手取川に沿って所々に見どころスポットがあるのでそのいくつかを巡ってみたんですが、ふつうの観光地っぽさは無く静かにそこにある風景を楽しむという感じで、それがまた良かったですね。こういう「観光地」をもっと巡ってみたいと思いました。
T.S

「黄門橋」わきの小さな駐車場と、右に見えるのが川沿いの並木。ふつうの川にしか見えない。奥は白山。

 


ところが橋の上から下をのぞくとこの風景。意外な高度感に少々緊張。

 


少し上流の「不老橋」にて。ここの駐車場は広い。

 


不老橋の案内板

 


さらに少し上流の綿ヶ滝(わたがたき)で滝の下に下りる少々スリリングな階段

 


階段を下りた所から見た落差32mの綿ヶ滝

 


綿ヶ滝から下流側を望む。左上に展望台が見える。この辺りはラフティングのコースにもなっているらしい。この階段の上の「綿ヶ滝いこいの森」にはキャンプ場の表示があり管理棟らしき建物もあったがもう営業していないように見えた。単に季節外れのせいか。展望台までは徒歩数分。

マーク・ピーターセン著『日本人の英語』

2019年11月14日

この本は、英語学習者にとっては必読書ともいえる一冊だと思います。このウェブサイトGEN は英語でも発信しているので、私もまだまだ英語学習者です。初版が1988年の本ですが、一度は理解したつもりでもそのうち忘れてしまうので、時々読み返してしっかりと意識に刷り込みたい内容です。著者のマーク・ピーターセン氏は、1980年に留学生として来日して以来、日本文学を研究。現在は大学教授として英米文学・比較文学を教えています。

 

 

最初に読んだ時の冠詞についてのくだりは衝撃的でした。なぜなら初めてその概念をリアルに実感できたからです。本文から一部抜粋したいと思います。

 

【 a は名詞につくアクセサリーではない】
―冠詞のない言語である日本語と、冠詞が論理的プロセスの根幹である英語の違い―
"Once upon a time, there were an old man and an old woman. The old man…"
―(むかしむかし、あるところに、おじいさんとおばあさんがいました。おじいさんは…)
日本語では最初に「むかしむかし、あるところに、おじいさんとおばあさん[は]いました」とは言えないのと同じように、英語で "Once upon a time, there were [the] old man and [the] old woman…" とは言えない。が、日本語の場合、一度そのおじいさんが「あるところにいたおじいさん」として紹介されたなら、その次のセンテンスから「おじいさん[は]」という表現は少しもおかしくない。それと同じように、英語の場合も一度そのold manが an old man who was として紹介されたら、語り手と聞き手の間の相互理解では、彼がthe old man となる。―

 

―英語で話す時も書く時も、先行して意味的カテゴリーを決めるのは名詞ではなく、a の有無である。適切な名詞が選ばれるのはその次だ。もし「つける」という表現をするなら、「a に名詞をつける」としか言いようがない。「名詞に a をつける」という考え方は、実際には英語の世界には存在しないからである。― 

 

そう言えば、英語のネイティブ・スピーカーが、まず a や the を言ってから、ちょっと遅れて次にくる名詞を言う場面をよく見ます。たとえば、I ate a…a…a rice ball. といった具合で、a を繰り返しながら次に言う名詞を思い出しているのですね。

 

ピーターセン氏も書いていますが、日本の英語教育では、こういった冠詞の本質を教えていない気がします(今は分かりませんが)。会話や発音に力を入れるのもけっこうですが、こういった基本的な感覚を身に付けることがまず必要だと切に感じます。(H.S)

角幡唯介著『極夜行』(きょくやこう)

2019年11月10日

ノンフィクション作家で探検家の角幡唯介(かくはたゆうすけ)さん著『極夜行』を読みました。

 


 

北極圏には、「白夜」の反対に何日も日が昇らない「極夜」という期間があり、その暗闇の中、一頭の犬(名前はウヤミリック)と八十日間旅した記録を克明に綴ったのがこの本です。それはスポンサーも付けず、GPSも持たない旅でした。

 

角幡さんは以前、あるテレビ番組でこう言っていました。
「冒険や探検は、宗教でいう巡礼に近い気がするんです」
「自分は、探検によって大昔の狩猟民の追体験をしたいのかもしれません」
そんな角幡さんのまっすぐで無駄のない眼差しの中には、自然に対する畏怖なのでしょうか、ほんのかすかに怯えがあるようにも見えました。

 

日々、当然のように太陽の恩恵を受けている私にとって、何か月にも及ぶ孤独で真っ暗な世界は理解をはるかに超えていましたが、角幡さんの明快な語彙、感性溢れる情景描写や、心象風景がリアルに伝わってくる圧倒的筆致のおかげで、私まで探検に同行させてもらったような達成感を得ることができました。探検の様子も決してストイックなだけでなく、笑ってしまうエピソードも多いし、自分の情けない部分も包み隠さず書いているのがまた潔いです。読んでいた何日間は、本を開いてエア探検することが私の生活のメインで、他の日常が何だかおまけに思えてしまうという不思議な感覚に陥っていました。

 

以下は本文からです。
「餌を減らしたうえ、一気に進んだことで犬は急速に痩せ衰え始めていた。寒さに強い犬種とはいえ、氷点下三十度以下での重労働である。あばら骨が浮き出て腰まわりが貧相になり、脚から尻にかけての筋肉がごっそりなくなっていた。身体中をなでて確認するたびに、可哀相で思わず涙が出そうになる」

 

犬に関しての描写は、やや醒めた感じがずっとしていたのですが、ようやくこの文章に出くわし、待ってました、やはり角幡さんにも血の通った優しい一面があったのね、と心底ほっとした私でした。そう言えば角幡さん、少し前にツイッターで「初めて胃カメラ飲んだ。苦しいですな、あれは」と言っていて、意外と普通の人だなと思いました(笑)。

 

さて次は、角幡さんがチベットにある世界最大のツアンポー峡谷に挑んだ時の記録『空白の五マイル』を読む予定。彼の書く文章はとにかく面白く、中毒性があるのか次から次へと読みたくなってしまいます。(H.S)

 


次の北極圏行きに向けて犬たちの訓練
ウヤミリックもいます(一番右) 
(画像は角幡さんのツイッター @kakuhatayusuke より)

 


そりを製作中の角幡さん
(画像は同上) 

 

【動画】 探検家 角幡唯介さんに聞くー「極夜」への挑戦(本人撮影の映像も)(11'44")

ムクドリの大群

2019年11月05日

自然・植物・動物

 

週末の夕方、福井市の中心部からは少し離れたところにある交差点で信号待ちのために停車したら、まわりがムクドリだらけでした。これだけ集まっていると鳴き声もかなり大きく、また糞害も相当だろうなと思います。

 

ムクドリの大群といえば中心市街地にもいたのに、ここのところ見かけないなと思ったら、福井市が5年前から行ってきた対策の効果が出たようです(「大名町付近の鳥害について」)。…そのおかげで少し離れた所に移動したのかな?

 

それはともかく、いろいろ試した中で一番効果があったのがレトロな「鷹匠」というのが面白いですね。またこのレポートは単に鳥を悪者扱いするのではなく、益鳥としての面をちゃんと書いているのが素敵だと思いました。
T.S

 


ムクドリ

 


鷹匠

 

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