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スタッフブログ

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京都・圓光寺の散りもみじ

2019年12月15日

京都・奈良

先日、大阪方面に所用があったので、京都で途中下車して紅葉の名残りを探してきました。
訪ねたのは、左京区にある 圓光寺 という臨済宗南禅寺派のお寺。近くには詩仙堂や曼殊院門跡などがあります。
紅葉シーズンもほぼ終わりということで人も少なく、冬晴れの京都らしい風情を味わうことができました。(H.S)

 


広々とした庭一面に散りもみじのじゅうたん

 


緑の苔ともみじのコントラストが鮮やか

 


瑞雲閣の下灯窓から庭を見る

 


本堂の見事な襖絵 

 


本堂前には水琴窟があって、澄んだ音色を響かせていました

 


圓光寺は禅寺なので坐禅堂があり、日曜朝に坐禅会を行っています
初心者の方にも分かりやすく指導してくれるそうです (前日までに予約を)

 


圓光寺のアイドル?お地蔵さん
ちょうど、もみじを一枚頭に載せていました

 


まだまだ紅葉も楽しめました

国宝・阿修羅像に会いに行く―興福寺― 

2019年06月13日

京都・奈良

奈良二日目は、世界遺産・興福寺を訪れました。これまで興福寺の境内を通り抜けたことはあったものの、時間をかけて参拝、見学するのは今回が初めてでした。

 

昨年秋、300年振りに再建落慶した中金堂(ちゅうこんどう)を見たいのはもちろんでしたが、やはり興福寺と言えば、国宝の阿修羅像を見ないわけにはいきません。

 

興福寺の阿修羅像は、憂いを含んだ写実的な表情であまりにも有名です。2009年に東京と福岡で開催された「国宝 阿修羅展」では合わせて195万人が訪れ、日本中に阿修羅ブームが巻き起こったことも記憶に新しいです。この動員数は、フェルメールや古代エジプト、ダヴィンチ展も遠く及ばない数字で、聞くところによると阿修羅像のファンクラブまであるそうです。

 

阿修羅像が展示されている国宝館は最近リニューアルされたようで、中に入るとモダンな雰囲気でした。館内のピクトグラムにも仏像のデザインがさり気なく使われていたり、シンプルで洗練されています。

 

阿修羅像は別室ではなく他の仏像と並んで展示されていました。正面まで来て、その端正な顔に向き合うと、奈良時代に造られたというのが信じられないくらい古さを感じさせません。そして、あの特徴的な眉をひそめた表情が訴えているもの、やはりそれは苦しさ、悔しさ、哀しさなのでしょうか。その阿修羅が帝釈天と戦う場所が「修羅場」と呼ばれました。

 

阿修羅像は中が空洞の乾漆造で15kgしかなく、度重なる火災に見舞われた興福寺にあってもすぐに外に運び出すことができたため、今もこうして無事に残っているというわけです。それにしても、全部で136件ある日本の国宝仏像のうち13パーセントにあたる18件が興福寺にあるというのですからすごいですよね。

 

興福寺は、最盛期には1万人の僧侶がいたと言われる日本有数の巨大寺院でした。そして創建以来1300年で7度も焼失して、昨年10月に8度目の再建を果たした中金堂。その落慶法要で多川貫首は本尊に向かい、奉告文の中でこう読み上げていました。

 

平成の金堂
天地(あめつち)と共に長く
日月(ひつき)と共に遠く
相続伝持し
未来際(みらいざい)を尽くさん 

 

静かな歌のように聞こえながらも、未来への誓いと熱い思いが伝わってきました。(H.S)

 


国宝館前の立て看板 

 


再建された中金堂
平城宮跡の大極殿とほぼ同じ大きさです

 


中金堂を下から見上げる

 


中金堂前の広場から見る五重塔と東金堂(いずれも国宝)

 


興福寺の御朱印
5種類の中から選べますimg src="/sites/default/files/styles/med

 


奈良公園の鹿たち休憩中
ちなみに奈良公園は元々興福寺の境内でした
往時の広大さが偲ばれますね

 

動画は共同通信社 YouTube公式チャンネルより
興福寺中金堂 落慶法要 (2'02") 

国宝・曜変天目茶碗を鑑賞―奈良国立博物館―

2019年06月06日

京都・奈良

先週末、奈良へ行ってきました。今ちょうど国宝の曜変天目茶碗が見られるということで、初めて奈良国立博物館を訪れました。

 

中国の南宋時代に作られ、現存するのは世界で3碗のみと言われる曜変天目茶碗はすべて日本にあり、3碗とも国宝に指定されています。そして今回、東京の静嘉堂文庫美術館、滋賀のMIHO MUSEUM、奈良国立博物館で、その3碗がほぼ同時期に公開されたのです。瑠璃色の、曜変と呼ばれる斑紋は、まるで宇宙に浮かぶ星のように美しい輝きを放っています。このような文様が現れる理由は未だ完全に解明されておらず、再現は不可能と言われています。

 

さて博物館には待ち時間もなくすんなり入館できたのですが、いざ展示会場に入ってみると、曜変天目は奥まって照明が落とされた専用のブースに展示されているようで、そこに入るための長い行列ができていました。そこで、まず他の展示品を見てから列に並びました。ここからがかなり待ちましたが、ついに曜変天目を目の前にすると、まるで宝飾品のような輝きで息を呑みました。一周して全方向から茶碗を見ることができるので、見る位置によって曜変の模様が違い、まるで茶碗の中に果てしない銀河があるようでずっと見ていたい、そんな、えも言われぬ美しさを堪能させてもらいました。

 

この特別展では、曜変天目茶碗だけでなく、国宝9点、重要文化財53点を含む 藤田美術館の所蔵品が惜しげもなく公開されており圧巻の一言です。(H.S)

 


上から見た曜変天目茶碗(画像は藤田美術館HPより)

 


博物館内にある記念撮影コーナー

 


博物館中庭には茶室があって散策もできます 

 


博物館敷地内にある、なら仏像館も見てきました。(博物館入館券が共通券になっています)画像は建物の西側(博物館HPより)。100体以上が一堂に展示されている、仏像ファンにとっての聖地です

 


長時間の鑑賞後にいただいた冷たい葛きり(吉野葛)の美味しかったこと!
東大寺門前夢風ひろば内の黒川本家にて

伏見稲荷大社で運試し

2019年01月17日

京都・奈良

先日、京都の伏見稲荷大社へ行ってきました。
もう松の内も過ぎようかという頃でしたが、外国人観光客を中心に大変な賑わいでした。

 

伏見稲荷大社は、商売繁盛・五穀豊穣の神様として有名ですが、安産や病気平癒、学業成就などにも
ご利益があると言われています。

 

私が今回、伏見稲荷大社にお参りした目的のひとつが境内にある「おもかる石」での運試しです。千本鳥居を抜けたところに奥社参拝所があり、その後方に一対の石灯籠があります。この石灯籠の前で願い事を念じ、石灯籠の頭の部分を持ち上げてみて、その時に感じる重さが自分の予想より軽ければ願い事が叶い、重ければ叶うのが難しいとされる試し石です。

 

「おもかる石」の前には行列ができており、持ち上げる皆さんの様子をこっそり覗いていると、列の何人か前の女性は持ち上げようとしてもまったく動いてなかったので、そんなに重いのかと心配になりました。

 

さていよいよ自分の番になり、二礼二拍手一礼して願いを念じ、気合を入れて石を持ち上げてみると...持ち上がりました!思っていたよりも軽く感じたので今年もいい年になりそうだと単純に喜んで帰ってきました。

 

京都へ行かれたら、伏見稲荷大社の「おもかる石」にチャレンジしてみませんか?(H.S)

 


JR稲荷駅の目の前が大鳥居

 


賑わう楼門前

 


手水舎の説明も英訳付

 


楼門の前の、鍵をくわえているりりしいキツネ

 


大人気の撮影スポット千本鳥居

 


逆方向から

 


おもかる石

平安京最古の史跡・神泉苑 

2018年12月09日

京都・奈良

先日、所用で再び京都へ行ってきました。
あまり時間はなかったのですが、どこか立ち寄りたいと思って訪れてみたのが神泉苑です。

 

神泉苑は二条城のすぐ近くにある、東寺真言宗のお寺。
その歴史をまったく知らずに行ったのですが、実は神泉苑とは約1200年前に桓武天皇が平安京を造営した際の禁苑(皇居内庭園)だったのです。平安京創建時より洛中で現存するのは神泉苑と東寺のみで、国指定の最古の史跡というすごい場所でした。

 

また、ここは撮影スポットとしても人気なのか、次々と人がやって来ては写真を撮っていました。何種類かある中から選べる御朱印も人気らしく、何人も待っていましたよ。

 

ふらっと立ち寄れる通り沿いにあって、決して広くない場所なのに、実は悠久の歴史を秘めているというのが京都の奥深さですね。(H.S) 

 


庭園の池にかかる法成橋(ほうじょうばし)
願いを一つだけ念じながらこの橋を渡ると願いが叶うと言われています。

 


雅な屋形船が浮かぶ

 


法成橋から平安殿をのぞむ

 


この静かな池でかつての帝たちは舟遊びをしたのですね。

 


境内にはなぜか神社もあり、参拝者を守るとされています。

 


映画「ちはやふる -結び-」の一行も訪れて法成橋でヒット祈願
(画像は境内の掲示板より)
文面にも書かれていますが、神泉苑は「お花見発祥の地」としても有名です。
当時、花見といえば、梅が主流だったのですが、812年に嵯峨天皇が
神泉苑で桜の花を観賞したことから、桜の花見が普及していったのです。
また祇園祭発祥の地とも言われています。

 


いくつか種類のある御朱印の中から、神泉苑ゆかりの静御前の御朱印をいただきました。
静御前は神泉苑で雨乞いの舞を舞ったと伝えられています。
また源義経と出会ったのも神泉苑だったと言われています。

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