たけふ菊人形とOSK日本歌劇団
2017年10月15日
先日、何十年か振りでたけふ菊人形に行ってきました。
たけふ菊人形といえば、福井県民にはとても馴染み深いイベントで、この開幕のお知らせを目にする
ようになると秋本番というほど今の季節の風物詩なのですが、いつも気が付くと終わってしまっていたイメージでした。(今年は10 月5日~11月5日まで)
さて、久しぶりに行った菊人形会場の武生(たけふ)中央公園はずいぶんと整備されていました。越前市出身の絵本作家かこさとしさんが監修して、作品をモチーフにした遊び場がある「だるまちゃん広場」も完成。隣接する越前市文化センター横にできた新しい施設にはカフェやパン屋さんも入っています。メインの菊人形館では今年のテーマの大河ドラマ「井伊直虎」にちなんだ場面が無数の菊で彩られていました。
そして今回は菊人形のもう一つのメインイベントであるOSK日本歌劇団のレビューを初めて観劇してきました。
宝塚歌劇団、松竹歌劇団(1996年解散)と並び、日本三大歌劇団の一つと称されるOSK日本歌劇団は大正11年(1922年)に松竹楽劇部として結成され、大阪を拠点に活躍しています。今年は「OSKシンフォニー」というタイトルで1時間ノンストップの華やかな舞台を見せてくれました。「美女と野獣」のダンスシーンあり、フラメンコあり、ジャズダンスあり、福井弁をフィーチャーした愉快なHIP HOPダンスあり、ラインダンスありの、めくるめくひとときです。きらびやかな衣装の早変わりや素晴らしい歌と踊りもさることながら、男役・楊琳(やんりん)さんのまぁ素敵なこと!クールで男前で思わず惚れました。娘役の皆さんの可憐な笑顔にも癒されましたよ。
途中、楊琳さんはじめメンバーが客席まで下りて来てくれる演出もあって、すごく距離が近いのも親しみが持てます。OSKのたけふ菊人形での1ヶ月公演(平日2回、土日祝日は3回公演)は休みがたった
1日だけという過酷なスケジュール。でも終わりの挨拶で「私達全員、ここで皆様にいいステージをお見せするため、長い間頑張って練習してきました」という楊琳さんの言葉を聞いて胸が熱くなりました。千秋楽までにもう一度観に行きたいほどです。とにかく楊琳さんを見ているだけでもうっとりするのですが、プロ意識を感じるステージに心から応援したくなる彼女たちなのでした。大阪からの追っかけの方々もいますので、行かれる時は早めに会場で並んでくださいね。(H.S)
まだつぼみも多かったので会期後半に行くともっと綺麗でしょうね。
主役の井伊直虎
直虎がまだ次郎法師だった頃
一番左が井伊直政
菊師のプロフィール
「美尚堂工房」とはどこにあるのかと思ったら、何と山形県でした。
はるばる武生まで来られて菊人形を制作しているんですね。
OSK会場の越前市文化センターでは巨大な楊琳さんがお出迎え☆