夜叉ヶ池
2015年11月02日
10月29日、夜叉ヶ池へ行きました。この池は、雨乞いの池とも呼ばれており、オペラではDemon Pond (悪魔の池)という名前がつけられています。福井と岐阜の間にある山の上にある池なのですが、珍しい、美しいだけではなく、ミステリアスな雰囲気です。私達は福井側から登り、徒歩約2時間ほどで到着しました。
登山中、美しい紅葉、穏やかなせせらぎ、清らかな滝を楽しみながら、池を目指しました。
到着すると、岐阜県側からお越しになった二人の登山者に遭遇しました。その方々はとても気さくで、親切にヤシャゲンゴロウの居場所を教えてくださいました!そしてとてもおもしろい夜叉が池の由来もお話しくださりました。
昔々、817年(弘仁8年)、この年の美濃国平野庄(現岐阜県安八郡神戸町)は大旱魃に見舞われ、あらゆる作物は枯れる寸前でありました。3人の娘を持つ男は草むらの中に蛇を見つけ、ため息まじりで、「雨がふったらなんでもするよ。。。」と言いました。そしたらなんと、雨が降り、雷が鳴り、男は大喜びで宴会もするほどでした。
すると、一人のハンサムな男性が男の家に来て言いました。「雨を降らした。約束通りなんでももらおう。嫁が欲しい。あなたの娘をいただこう。」男「え???????」そうだったのです、その男性は、以前あの男が話した蛇だったのです。真ん中の娘さん、夜叉姫さんが蛇のところへ嫁ぎに行きました。生贄です。
というお話を聞き、なぜここの池がただ美しいだけでなく、厳かな雰囲気があるかが分かったような気がしました。
T.F