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スタッフブログ

奈良と若狭の深いつながり

2016年07月18日

ふくい暮らし

その昔、若狭の遠敷(おにゅう)明神が奈良東大寺二月堂での神々の集まりに遅れたお詫びとして、
若狭小浜の鵜の瀬から二月堂の井戸へ香水(こうずい・仏前に供える水)を献上したと言われています。

 

今も若狭と奈良はこの井戸を通じてつながっているとされ、毎年三月初めに小浜の神宮寺では「お水送り」が、そしてその十日後に二月堂で「お水取り」の神事が連綿と続いているのです。また両市はこの千二百年にわたる歴史により、姉妹都市となっています。

 

さて奈良と言えば、柿の葉寿司も有名ですね。柿の葉寿司のネタは鯖ですが、海のない奈良県、これもひょっとしてかつての若狭鯖街道から?と思いましたが、実際は熊野灘で獲れた鯖が熊野街道を経て
運ばれていたそうです。

 

余談なのですが、なぜか遠く離れた沖縄県那覇市に若狭という町名があります。
これは琉球国時代に関西から多くの人々が移住した際、琉球の人が関西=若狭国だと
思い込んでいて地名になったと言われています。
確かに同じ福井県でも北部(旧・越前)と違い、方言が関西弁に近いので
「若狭は関西文化圏の一部」と言えるかもしれません。(H.S)

 


東大寺大仏殿 

 


大仏さま(高さ15メートル)