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仏像ガール必見!「福井の仏像」展

2016年11月08日

アート・工芸

先月から福井市立郷土歴史博物館で開催されている「福井の仏像」展。
私は個人的に一度、そして撮影取材で二度、見学してきました。
合計34体もの仏像は、どれも福井県嶺北(北部)の寺から特別に出張展示されているもので、
地元にこんなにも歴史のある仏像が残っていることにまず驚きます。 

 


福井県嶺北で現存するもっとも古い木彫仏である虚空蔵菩薩坐像。
平安時代初期(9世紀)のもの。
(越前市大滝町 神宮堂所蔵)

 


印象に残る勢至菩薩立像。鎌倉時代(13世紀)のものです。
端正なお顔立ちなのに、後世の修理で無理やり玉眼が嵌め込められた目が何とも
痛々しく見えてしまいます。斜め横から見てみると本来のお顔の美しさが分かりますよ。
(鯖江市中野町原 勢至堂所蔵)

 


聖観音立像。平安時代(11世紀)のものです。写真では分かりづらいかもしれませんが、
右足がわずかに前に出ています。観音様はあらゆる場所に現れて人間の苦しみを
救ってくれる仏様とされていて、右足を出して今にも動き出しそうなのは
まさに「今助けに行くよ」という行動力を表しているんですね。
(坂井市三国町南本町 西光寺所蔵)

 

仏像たちを何度も繰り返し眺めるうちに、とても身近な存在に思えてきて、
癒されるだけでなく、無償の愛に包まれているような穏やかな気持ちになりました。

 


仏像に興味のある方はもちろん、これまであまり関心のなかった方もぜひこの機会に
一度足を運んでみてはいかがでしょうか。11月23日(水・祝)まで開催。(H.S)

 

※写真は特別に許可を得て撮影したものです。

福井市立郷土歴史博物館 Facebookページ

 

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