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かこさとしふるさと絵本館

2018年07月01日

おでかけスポット

福井県越前市出身の絵本作家、かこさとしさんが5月2日に92歳で亡くなられました。
かこさんの描くおおらかな絵本からはちょっと想像できませんが、かこさんは戦時中、航空士官をめざす軍国少年でした。しかし、視力が足りずに断念、同じ軍人を目指した級友たちは特攻隊員となり死んでいった現実と自分の判断への後悔から、せめてこれからの子どもたちには自分のような過ちはさせたくないと、亡くなる直前まで、ただただ子どもたちのためストイックなまでの創作活動に勤しんだ信念の人でした。

 

かこさんはご高齢ではありましたが、まだまだお元気でいてくれるものとばかり勝手に思っていました。そんなかこさんを偲び、作品の世界にもっと触れてみたくて、以前から行ってみたかった越前市にある 「かこさとしふるさと絵本館」へ行ってきました。

 

駐車場に着くと県外ナンバーの車もちらほら。館内に入ると、家族連れだけでなく、大人だけで訪れている人もいて、じっと絵本を読んでいる様子が印象的でした。

 

人気のシリーズはもちろん、緻密な内容で知られる『人間』や、ゴッホやピカソの名画を紹介している『うつくしい絵』などもここで読むことができますし、グッズの販売もあります。また2階では原画も展示されていて、かこさんの真面目で几帳面な性格が手に取るように分かり、改めてかこさんのすごさに感動しました。(H.S)

 


絵本館の看板

 


エントランスでは在りし日のかこさんと、おなじみのキャラクターがお出迎え

 


壁にもだるまちゃん

 


館内には、かこさんへのメッセージコーナーもありました(6月まで)

 


絵本館の全景

 


駐車場にあった看板
このだるまちゃん、インパクトありますね!