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ストレスの真実―21世紀の流行病―

2019年03月24日

ビューティ&ヘルス

NHK Eテレで毎週金曜午後10時から放送している「ドキュランドへようこそ!」は、
海外で制作された秀作ドキュメンタリーを紹介している番組です。先日放送されたイギリスのドキュメンタリー「ストレスの真実」がとても興味深かったので、少し内容をご紹介したいと思います。

 

糖尿病や認知症、ガンの要因にもなるというストレス。WHO世界保健機関はストレスのことを「21世紀の流行病(はやりやまい)」と呼んでいます。ストレスにあふれた現代において、私たちの暮らしに取り入れられる身近なストレス対策のコツは「食」「運動」「マインドフルネス」にありました。マインドフルネスとは瞑想にルーツを持つテクニックで、自分の身に今起きていることに意識を集中させて、自分の感情・思考・感覚を冷静に認識し、現実を受け入れることです。

 

番組に登場した心理学者はこう言っています。
「人間は自分についてのイメージを超えることはできません。自分はこうなると思うとそれが現実になります。つまり、考え方次第でストレスを大きなプラスと捉えることができます。ストレスは成功を邪魔するのではなく後押しします。すべては私たちがストレスをどう見るかにかかっているのです」

 

また食生活をひと工夫すれば、一日ストレスづけの状況から抜け出すことができます。
ストレスに苦しんでいる時に本当に必要なのは、エネルギーを確保できて血糖値を安定させる食品なのです。そこでおすすめなのがアーモンドやクルミ。どちらも良質なタンパク源で血糖値を安定させます。クルミはオメガ3脂肪酸を含むので脳の働きを良くし、強い不安を感じている時にとてもいいそうです。

 

コーヒーの飲み過ぎはNGです。
ストレスがたまっている時にカフェィンを摂り過ぎると気分はさらに悪くなります。過剰なカフェインは、不眠やイライラ、心拍数の増加を引き起こすのです。その代わり、おすすめなのが何と緑茶。緑茶には Lテアニンというアミノ酸の一種が多く含まれていて、集中力を高め、心を落ち着かせる働きがあるそうです。

 

あとは朝食を抜かないことと水分を摂ることも大事です。
朝食を抜くと、体は血糖値を上げようとしてコルチゾール (ストレスホルモン) の分泌量が増えてしまいます。水分不足も体へのストレスを増やすのです。

 

結局のところ、ストレスとは日常の様々な状況への自然な反応です。
健康的な食生活、ウォーキングなどの適度な運動、マインドフルネスを取り入れながら、
ストレスを味方につけ有効に利用できたらこっちのもの、と番組は締めくくっていました。(H.S)