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6年前に刊行された本との新鮮な出会い―アノスミア わたしが嗅覚を失ってからとり戻すまでの物語

2019年07月26日

 

シェフを目指していた若い女性が嗅覚を失って、それから取り戻すまでの物語です。本はできるだけ電子書籍で読むことにしているのですが、この本については電子版が無かったので図書館で借りることにしました。

 

で昨日、福井県立図書館でこの本を借りたところ驚いたことに、中ほどに丸く折られたスピンが挟み込まれたままで、本が開かれた形跡が全く無いんです。もしかして僕が最初の読者?刊行は2013年9月ですから6年間近く、大勢が利用する図書館のこの書架で手に取られるのを待っていたんだろうか。

 

といってもここに所蔵されたのが6年前とは限りませんから、まぁ大した意味はないんですけどね、最初からちょっと楽しい出会いになりました。

 

不思議な題名のこの本を読もうと思ったのは、実業家で読書家の出口治明さんが著書(ビジネスに効く最強の「読書」)の中で紹介しているからです。出口さんの「人間は、人に会い、本を読み、世界を旅すること以外に賢くなる方法はありません。」という言葉が僕は好きなんです。

 

その出口さんが《「花には香り、本には毒を」あるいは「偏見なき思想は香りなき花束である」。本についての箴言では、この二つがたまらなく好きです。》と書いている部分で「そういえば…」と紹介しているのがこの「アノスミア」なので、まだ読み始めたところでどういう展開になるのか全然わかりませんが、どんな毒、あるいは香りがあるのか、興味津津です。
T.S