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“美ら海”ドローン大航海~沖縄・八重山諸島~

2019年12月26日

日本の魅力

これは昨年(2018)夏にNHKで放送され、録画したのですが、何度見ても飽きない番組です。美しい海(ちゅらうみ)が広がる沖縄県八重山諸島の石垣島から小浜島(こはまじま)、西表島、そして日本最西端の与那国島までの230 kmを、海洋冒険家の八幡暁(やはた さとる)さんが10日間かけてシーカヤックで巡り、その様子を上空からドローンで撮影。輝くばかりの海の美しさに息をのみます。

 

八幡さんは東京生まれですが、15年前に石垣島に移住。今はファミリーで石垣島に住んでいます。この番組での八幡さんのゆったりした語り口からは、オーストラリアから日本までシーカヤックで渡ったという、そんなタフなイメージとはまた違う穏やかな人となりが伝わってきます。

 

透明度抜群の八重山の海は、30~40m下の海底までカヤックから見えることもあるとか。海のきれいさだけでなく、小浜島で伝統的な素潜り漁法を体験するシーンも印象的です。登場した海人(うみんちゅ)の筋肉質の身体は自然に鍛えられたもの。捕る魚は売り物なので、身には傷を付けず頭だけを瞬時に突く技術には、八幡さんも感心しきりでした。

 

西表島では、八幡さんが島で一番美しい滝だと言うマヤグスクの滝まで登ります。マヤグスクとは、沖縄の言葉で「ヤマネコ(マヤ)の城(グスク)」という意味。時には足にへばり付くヒルをライターで焼いたりしながら、約2時間かけてジャングルを進みます。この滝へ行くには入山申請が必要で、ガイド付きのツアーでないと個人ではなかなか行きにくい秘境です。ドローンで滝の上から撮った映像は臨場感たっぷりでした。

 

最後の目的地、与那国島は昔から渡るのが大変で、渡難(どなん)の島と言われました。そして「どなん」は与那国の有名な泡盛の銘柄にもなっています。八幡さんは西表島をまだ暗い朝の4時半に出発、15時間かけて外海を漕ぎ続け、ようやく夜の7時50分、日没ぎりぎりに与那国島の浜に到着しました。途中おにぎりをかじりながら、そして熱中症っぽくなってくると海に入って身体を冷やし、また漕ぐという過酷な航海となりました。

 

番組は今年の秋に再放送されましたが、もし再々放送があればぜひご覧ください。心洗われる映像美で癒されること間違いありません。(H.S)

 


石垣島・白保の海で巨大なハマサンゴの上に立つ八幡さん
300年以上経っていると思われるサンゴで、上部は干上がって硬くなっているので乗っても大丈夫なんです
(通常はサンゴを踏んだり触ってはいけません)

 


ドローンから見た八重山の海
八幡さんのカヤックが小さく見えています

 


カヤックを漕ぐ八幡さん 

 

【動画】西表島カヤック (5’50”) 
冒頭、八幡さんによるパドリングのレクチャーが少し聞けます。
八幡さんが石垣島でガイドをしているショップはこちら→ 手漕屋素潜店「ちゅらねしあ」