蹴(ケ)ロクロ
2016年07月20日
陶芸というと多くの人が思い浮かべるのはロクロでしょうか。現在アマでもプロでもほとんどの人が使っているのは電動のモーターで動くロクロですが、先日取材させていただいたある若手越前焼作家は蹴(ケ)ロクロと呼ばれる古いタイプのロクロを使っていました。
これは重い木材でできた円盤を二つ上下につないだ形をしていて、上の円盤に土を載せ、下の円盤を足で蹴って回します。ご本人によると足の力加減ひとつで回転方向もスピードも自由に変えることができ、何より静かなのがいいとのこと。
小鳥の鳴き声がよく聞こえる里山の工房に、モーター音の無い作業風景がとても似合っていました。
T.S