池間哲郎氏講演会「日本はなぜアジアの国々から愛されるのか~今、私たちが学ぶべきこと~」
2017年11月28日
先日、福井市フェニックスプラザで行われた池間哲郎氏の講演会を聴いてきました。
まずは池間氏のプロフィールからご紹介します。
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1954年沖縄県生まれ。現役カメラマン。沖縄大学非常勤講師。映像製作会社経営の傍ら1987年より
国際協力運動を始める。現在、認定NPO法人アジアチャイルドサポート代表として10ヶ国以上で支援
事業を展開。活動は30年近くに及び、池間氏がたった一人で始めた活動は今や5千人近い会員を擁する日本有数の国際協力団体となり、その実績は高く評価されている。「祖国を愛する思いが国際協力の
基本」との思いで、東日本大震災支援や青少年健全育成についても長期的な活動を続けている。懸命に生き抜く途上国の人々から日本人こそが命の尊さや一生懸命に生きることの大切さを学んで欲しいとの願いで、全国の企業、団体、学校などで行っている講演は3,400回を超えた。
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1時間半に及んだお話すべてに心揺さぶられ、涙があふれ、最初から最後まで一心に聴き入ってしまいました。講演全部をご紹介できないのがとても残念ですが、少しだけ書いておきたいと思います。
池間氏がフィリピンのごみ捨て場で出会った女の子の話です。
その子に「あなたの夢は何ですか?」と聞くと
「私の夢は大人になるまで生きること」と答えたそうです。
果たして今の日本の子どもたちにこの意味が理解できるでしょうか。
子育てで絶対してはいけないこと、それは過保護と溺愛だと池間氏は強く訴えます。
「幸せとは幸せを感じる心の強さのこと。愛情とは厳しさが伴うもの。
子育てで子どもに好かれようなんて思う必要はまったくありません」と。
そして「今の日本は異常です」とも。
(産経新聞に載った20ヶ国で行った高校生へのアンケート結果)
※教師を尊敬していますか? ※両親を尊敬していますか?
他国平均 85% 日本 21% 他国平均 90% 日本 25%
日本の子どもたちは「尊敬する」ことを忘れてしまったのでしょうか。
でもこうなった原因は子ども達本人ではなく、私達大人に原因があると池間氏は言います。
今回の講演での話題は多岐に及び、アジア諸国の現状、大航海時代という言葉の嘘、白人統治時代の
植民地の実態、戦前の道徳教育、真珠湾攻撃、インパール作戦での日本兵たち、GHQ、WGIP、戦勝国側の正義などなど、学校では決して教えてくれなかった数々の事実に衝撃を受けました。そしてこれからも歴史を検証している本を読んだりして、まだまだ勉強しないといけないと強く感じた講演会でした。(H.S)
「おじちゃん、大丈夫よ。弟は私が育てる」
ー20年近く前の話だが、カンボジアの首都プノンペン中心地の広場にいた少女が忘れられない。まだ10歳にも満たないと思われる少女が、弟を抱いて物乞いをしていた。「どこから来たんだ?」と聞くと
タイ国境沿いの村から「生きるために」弟を抱いて都会にやって来たと言う。「親はいないのか?」と
さらに尋ねる。「父ちゃんも母ちゃんも死んじゃった」とうつむく。少女は都会で這いずり回り、手を差し出し、お金を貰い、生き延びる。小さな体で弟を守り続る。この少女に比べると当時40歳余りの
自分が子どもに思えた。「生きる」と言う意味の深さや厳しさも感じた。だらしない自分を恥じた。
懐かしき1枚の写真です。ー
(写真と文・池間氏Facebookより)
※池間哲郎氏へのインタビュー動画「アジアの人たちが教えてくれた本当の日本」(24'13")
弊社創業者の経営理念である「三方よし」という言葉も聞かれて親しみが増しました。また、ドラマ化されてご存知の方もいると思いますが、ペリリュー島での現地の人と日本兵とのエピソードは今でも胸に迫るものがあります。