福井から世界へ—日本の魅力を動画で発信

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スタッフブログ

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越前焼1000年の技法

2016年06月23日

アート・工芸

越前町にある越前焼作家近藤修康さんの工房を訪ねて伝統技法の「ねじ立て」という作り方を見せていただきました。通常のロクロを使った作業とは逆に、丸太の台に載せた器のまわりを作家がぐるぐる歩きながら成形して行きます。回りながら太いヒモ状の粘土をリズミカルに指でねじって積み重ね、外側から「はがたな」という木製のコテをあてて厚みや高さを調整します。

 

平安時代から続くというこの古い技法がロクロの伝来後も廃れずに残って来たのは越前焼の主力であった甕や壺など大型の製品を作るのに適していたからかなと想像しますが、目の前でみたねじ立ての壺は想像以上に薄く繊細でした(上の写真は壺の下半分ができたところ)。

T.S

テーブル盆栽

2016年06月20日

アート・工芸

盆栽と言うと、日本ではまだまだ高齢者の趣味というイメージがありますね。
しかしなぜか海外では大人気。若い人や女性たちにも注目されているそうです。
フランスなどでも展示会が開かれて、それはたくさんのバイヤーでにぎわうとか。
日本では手頃なものでも海外では高値が付くというのもいいですよね!
盆栽は海外ではアートやインテリアとして広く受け入れられている気がします。

 

 

画像は、京都の「哲学の道」にあるカフェのテーブルに置かれていたカジュアルな苔の盆栽。
これを見ていたら、私もお気に入りの器などでちょっと挑戦してみたくなりました。
玄関やリビングに置いてもなかなか渋くて素敵ではないでしょうか。(H.S)

鬼師(おにし)

2016年02月21日

アート・工芸

福勝寺の獅子の留蓋

先日京都に行った際、ふと目に留まったお寺の屋根の装飾。これは福勝寺ですが、瓦屋根の四隅に小ぶりの獅子がいます。

 

桃の留蓋

かと思うと別の寺では桃だったり、

 

ひまわりの留蓋

ひまわり?

どれも屋根の四隅に半球状の瓦があってその上に載っています。帰って調べたら「留蓋(とめぶた)」という、元々防水のために置かれた部材で、そこに魔除けの装飾が施されたということです。

何でこれまで気が付かなかったんだろう?とも思いましたが、京都は寺が近いですね。ちょっと路地を歩いても道の両側に次々に現れるので、目についたのかもしれません。

 

鬼瓦と留蓋

留蓋と鬼瓦がセットになって睨みをきかせています。

 

鬼瓦

鬼瓦にも一つ一つ表情や形の違いがあって、他にも良く見ると瓦屋根っていろんな意匠が凝らされているんですね。写真を撮り出したらハマりそうです。

 

瑞春院の鬼瓦

福井の作家、水上勉ゆかりの瑞春院の鬼瓦には嘉永二年(1849年)と刻まれていました。作家のポーや、作曲家のショパンが亡くなった年。明治になる20年前…でもこの鬼瓦の造形には意外な新しさを感じます。

ところで鬼瓦を作る作家のことを鬼師(おにし)と呼ぶそうで、陰陽師のような雰囲気の語感ですが、福井にも現代に生きる鬼師がいました!

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T.S

ニューウェイブ雛人形

2016年02月18日

アート・工芸

岐阜県に後藤由香子さんという雛人形作家さんがいます。
彼女の創り出す雛人形はとても新しくて個性的ですが、
その美しさと言ったら、まるで夢の世界へ誘われるかのよう…。
お雛様は本来、祖父母から女の赤ちゃんに贈られるものですが、
大人になった女性が自分のために買って飾り、毎日愛でる。
現代には、そんな雛人形があってもいいのかもしれません。

ゴシック風の雛人形。モノトーンがとってもオシャレ。 (後藤由香子HPより)

こちらはエミール・ガレの世界をイメージした雛人形。 (後藤由香子HPより) 

 

彼女のホームページには他にも素敵すぎるお雛様がたくさん!
ぜひ一度ご覧あれ。(H.S) 

 

後藤由香子/後藤人形のホームページへ

 

梅と和室 / 長浜盆梅展

2016年01月31日

アート・工芸

 

「甘い香りがかすかにする、色は赤、白、ピンク。。。」

日本の文化を強く感じた時間を紹介します。

滋賀県で行われている歴史、規模的に日本一の長浜盆栽展です。

約90鉢の梅が美しい座敷に並べられます。

高さ3メートル程のものや樹齢400年と言われているものもあり、

日本独特な雰囲気を醸し出していました。

梅と和室の中で流れる時間は、静かであり、洗練されて、なおかつ可愛いさにあふれているのです。

 

私のお気に入りは「輪違い」(りんちがい)。色が成長とともに変化していきます。

 

なかなかこんなにたくさんの梅を一度に見る機会はない今日この頃、日本の文化を感じられる空間がここ、長浜盆栽展にはあるように感じました。

 

<長浜盆梅展>

場所       :慶雲館(滋賀県 長浜市 港町2-5)

入場料        :大人500円 中学生以下200円 (20名以上20%割引) 

期間       :2016年 1月9日〜3月13日

時間         :9:00〜17:00(16:30までに入場)

          (2月6,7,11,13,14,20,21,27,28日 と 3月5,6日は20:30まで。 

            3月12,13日は17:00まで。)

休み              :なし

お問い合わせ    :長浜観光協会 0749-65-6521

Website      :2016年長浜盆梅展(日本語)

           2016年長浜盆梅展(英語) 

T.F

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