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スタッフブログ

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生きている金継ぎ 越前漆器の里、鯖江市河和田にて

2017年03月02日

アート・工芸

割れた陶磁器を修復する「金継ぎ」という方法があることは知っていたんですが、
鯖江市河和田にある漆塗りの工房を訪ねた際、今もそういう修理の注文はあって、この技術が生きているということを知って驚きました。

 

高価な陶器に限らず、陶芸の体験で作ったお皿が割れたので直してほしいというような注文もあるんだそうです。

 

と言うようなことを知った直後、偶然立ち寄ったTSUGIという素敵なデザインオフィスのテーブルの上に見覚えのある、先日ふくい工芸舎で取材したばかりの陶芸家木村好博さんの「千点文のコンポート」がありました。しかも金継ぎされています。

 

大事に使われているんだなと嬉しくなりました。

 

TSUGI / ツギ | 福井県鯖江市を拠点に活動するものづくり+デザインユニット

 

T.S

川島小鳥展

2017年02月21日

アート・工芸

川島小鳥展 境界線で遊ぶ

金津創作の森アートコアで開催中の写真展「川島小鳥展 境界線で遊ぶ」に行ってきました。被写体へのストレートな視線がいいなあ。それが表れてしまう写真というメディアの不思議な魅力を感じます。

 

川島小鳥展 境界線で遊ぶ

今週末の2月26日にはご本人、川島小鳥さんのトーク&ワークショップがあるとのこと。写真家の言葉を聞いてみたいですね。

 

おやすみ神たち(部分)

言葉といえばこの会場に写真とともに展示されていた谷川俊太郎の詩の冒頭の一節が心に残りました。

T.S

 

↓金津創作の森のページ

川島小鳥展 境界線で遊ぶ

日本一の盆梅展 ー長浜盆梅展2017ー

2017年01月13日

アート・工芸

滋賀県の長浜盆梅展は1952年から始まり、今年で66回目になり、約300鉢の中から90鉢が純和風の
座敷に展示されます。中には高さが約3メートルのものや、樹齢約400年の梅の木もあります。

ということで、こちらの盆梅展は歴史、規模ともに日本一の盆梅展で、毎年多くの人が訪れるのです。


館内は純和風の座敷がメインになっていて、部屋中に梅の甘い香りが漂い、雰囲気も楽しめます。

寒い時期なので、暖かくして楽しむことをお勧めします。

 

*動画は去年(第65回 長浜盆梅展)お邪魔したときに撮影したものです。

 

T.F

 

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福井県立美術館「ランス美術館展」鑑賞 

2016年12月14日

アート・工芸

久しぶりに美術館へ行ってきました。
前々から楽しみにしていた 「ランス美術館展」を観るためです。

 


ランスとはフランス北部シャンパーニュ地方にある古都の名前。
「ランス美術館」はそのランスの中心部にあり、シャンパーニュで財を築いた
富豪たちからの寄贈品を基に、1913年に開館しました。

 

なぜ楽しみにしていたかと言うと、もう十数年前になりますが、
ランスを訪れたことがあるからです。
シャンパーニュのメゾンを訪ねてみたくて、パリから足を延ばしました。
街に着くまでに目に入るのはなだらかな丘陵地帯に延々と広がる葡萄畑。
陽の光を浴びるその風景はただ美しいだけでなく、
フランスが農業大国であることを改めて実感させるものでした。

 


シャンパーニュ地方の葡萄畑 

 

お目当てのメゾンはモエ・エ・シャンドンとパイパー・エドシックを見学。
両社とも見学コースが整備されており、製造工程をしっかり学べます。

 

ランスは世界遺産のノートルダム大聖堂がその威容を誇る静かな街でした。
パリと違ってのんびりしているランスでは、レストランで食べた食事もとても美味しく、
対応してくれたギャルソンも感じがよくて、旅のいい思い出になっています。

 

さてこの展示会での目玉は何と言っても藤田嗣治でしょう。
ランスは、藤田が洗礼を受け、レオナール・フジタとなり、
かねてからの夢だった礼拝堂建築を成し遂げたゆかりの地なんですね。

 

この藤田嗣治を含む計70点が並ぶ「ランス美術館展」。
私はバルビゾン派と呼ばれる風景画が好きで、今回の展示の中では
カミーユ・コローの「川辺の木陰で読む女」がお気に入りです。

 

会期は12月25日(日)まで。
何かと忙しい師走ですが、今年の締めくくりに普段なかなか観られないフランス絵画に囲まれて
しばし優雅なひとときを過ごすのはいかがですか。(H.S)

 

仏像ガール必見!「福井の仏像」展

2016年11月08日

アート・工芸

先月から福井市立郷土歴史博物館で開催されている「福井の仏像」展。
私は個人的に一度、そして撮影取材で二度、見学してきました。
合計34体もの仏像は、どれも福井県嶺北(北部)の寺から特別に出張展示されているもので、
地元にこんなにも歴史のある仏像が残っていることにまず驚きます。 

 


福井県嶺北で現存するもっとも古い木彫仏である虚空蔵菩薩坐像。
平安時代初期(9世紀)のもの。
(越前市大滝町 神宮堂所蔵)

 


印象に残る勢至菩薩立像。鎌倉時代(13世紀)のものです。
端正なお顔立ちなのに、後世の修理で無理やり玉眼が嵌め込められた目が何とも
痛々しく見えてしまいます。斜め横から見てみると本来のお顔の美しさが分かりますよ。
(鯖江市中野町原 勢至堂所蔵)

 


聖観音立像。平安時代(11世紀)のものです。写真では分かりづらいかもしれませんが、
右足がわずかに前に出ています。観音様はあらゆる場所に現れて人間の苦しみを
救ってくれる仏様とされていて、右足を出して今にも動き出しそうなのは
まさに「今助けに行くよ」という行動力を表しているんですね。
(坂井市三国町南本町 西光寺所蔵)

 

仏像たちを何度も繰り返し眺めるうちに、とても身近な存在に思えてきて、
癒されるだけでなく、無償の愛に包まれているような穏やかな気持ちになりました。

 


仏像に興味のある方はもちろん、これまであまり関心のなかった方もぜひこの機会に
一度足を運んでみてはいかがでしょうか。11月23日(水・祝)まで開催。(H.S)

 

※写真は特別に許可を得て撮影したものです。

福井市立郷土歴史博物館 Facebookページ

 

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