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スタッフブログ

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黒龍の酒造り「稲刈り体験」-ありがとうプロジェクト2016-パート3

2017年03月16日

日本酒

先日よりご紹介しているありがとうプロジェクトの稲刈り体験。

開会式の後はいざ田んぼへ。

田んぼに着くと、まず農家の方が丁寧に刈り方を説明します。

 

農家の方は「何しろよく切れる鎌なので、手を稲と一緒に刈らないように」と、

何度もおっしゃっていました。おかげで誰もけがをせずにすみました。

 

稲は鎌を使って刈り取っていきます。

これは簡単に見えて、意外に難しいのです。

角度に気を付けないとうまく刈れません。


 

そして2本の束にした稲を十字に重ね、わらで結んでいきます。

これは後で「はさ掛け」して干すために必要な工程です。


 

そして次は脱穀です。大きな機械を使ってどんどん脱穀されていきました。



 

途中、農家の方が参加者に声をかけて、コンバインでの稲刈り体験も始まりました。

とっても大きなコンバインで迫力があり、あっという間に田んぼ一面を

駆け巡り稲を刈っていく様子は圧巻でした。


 

けがをした人はいなかったものの、前日の雨で土が少し軟らかくなっていたので、

足を取られて歩きにくそうだったり、転んでしまったりと苦戦する様子が見受けられましたが、

転んでしまった人も、稲をよけて土の上へと転ぶ様子に稲への愛情をひしひしと感じました。

 

終始、全員が真剣に刈り取りに集中したおかげで予定より早く終わり、

予定していた範囲以外も刈り取ることができました。


 

稲刈り後、皆さんホッとした表情を見せながら戻っていきました。



T.F

 

 

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水上勉『越前竹人形』の世界

2017年03月14日

昨年の終わり、福井県坂井市丸岡町にある「越前竹人形の里」 に取材で伺いました。
越前竹人形と言えば、やはり水上勉の小説が連想されますね。
私もこの機会に初めて読んでみました。

 


「枝垂桜」師田黎明(1936 – 2010)作「越前竹人形の里」HPより

 

小説の舞台は現在の南越前町。しかし全編、京言葉に近い若狭の方言で綴られています。
ひょっとすると今の校閲では問題になったかもしれませんが、作品の持つ幽玄ともいえる世界にとても合っていました。

 

小説の主人公、喜助は母の愛を知りません。そして竹細工の名人だった父が亡くなると、
父に世話になったという、あわら温泉の娼妓で玉枝という美しい女が訪ねてきます。

 

その後、ある事態が起こってしまった後の玉枝の動揺ぶりがあまりにリアルで、
水上勉自身にまるで玉枝が乗り移ったかのごとく、その心情を描いているのに驚きました。

 

大切な人を傷付けられないからこそ、考えに考え抜いて、そしていざ結論を出したら後は動くだけ
という、女性ならではと思われる特質を水上勉は見事に描き切っています。
あるいは、女性はどうしても弱い立場であり、理不尽さに泣くのは女性なのだよと
暗に諭しているようにも思えました。

 

谷崎潤一郎は水上勉の『越前竹人形』をこう評しています。
― 何か古典を読んだような後味が残る。筋に少しの無理がなく自然に運ばれているのもいい。玉枝を
竹の精に喩えてあるせいか、何の関係もない竹取物語の世界までが連想に浮かんでくるのである。―

 

ところで、文学座では昨年10月~11月にかけてこの『越前竹人形』を上演しました。
公演中、ロビーでは羽二重餅などの県産品や竹人形も販売され、完売だったそうです。
いつか福井でも上演して欲しいですね。

 

文学座公演詳細ページ『越前竹人形』 
        ↑
ここからは劇団員さんが福井へ旅した時のブログも読めます。
おおい町にある水上勉が設立した「若州一滴文庫」をはるばる訪ねたり、「金津創作の森」 では公演用の竹人形を製作した山田信雄さんのアトリエも訪ねています。ここまでリサーチして役作りの参考に
しているんですね。水上先生って幸せ者です!(H.S)

 

こちらは「越前竹人形の里」で福井在住の外国人二人が竹人形作りを体験する動画です。(by GEN)

黒龍の酒造り「稲刈り体験」-ありがとうプロジェクト2016-パート2

2017年03月12日

日本酒

2016年8月28日(日)ありがとうプロジェクトに朝早くから、参加者の皆さんが集まってきました。

参加者の中には、とても可愛い長靴やTシャツの方、準備万端で大きなカバンいっぱいに
色々な物を持ってきている方もいて、いかに皆さんが楽しみにしていたかが伝わってきました。

開会式では黒龍酒造株会社の水野社長、農家の方、スタッフより挨拶がありました。



開会式後、早速稲刈りをする田んぼに向かいました。

今回から新しいメンバーも加わり、さらに賑わいを見せています。

さあ、お待ちかねの稲刈り体験です!次回のブログをお楽しみに!

T.F

 

 

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食べられるフラクタル ロマネスコ

2017年03月09日

雑感

自然物ってのは多かれ少なかれフラクタルの要素を持ってるんでしょうが…
これほどはっきりとCGみたいな形を見せてくれるものがあるとは。

 

我が家のサラダに乗っているこれ、ロマネスコというカリフラワーみたいな野菜です。スーパーでは見かけない気がするけど、近くの農家が直接出品する店に出ているらしくて、最近たびたび食卓に登場するようになりました。それにしても面白い形。

T.S

 

写真:wikipedia「ロマネスコ」より [ 元の写真 ]

雪国に春の訪れを告げる奇祭「勝山左義長まつり」

2017年03月06日

祭り・イベント

先月の最終日曜、 勝山左義長まつり に行ってきました。
勝山左義長は福井県勝山市で毎年二月の最終土日に行われ三百年の歴史を誇るお祭りです。勝山市街地の各町内に12基の櫓を建てて、その上で赤い長襦袢姿の男女が子どもも一緒になって、独特のおどけた振り付けで三味線、笛、鉦の軽快なお囃子に合わせ浮かれながら太鼓を叩く様子は、全国でもこの勝山左義長だけの特徴ということで、この祭りが奇祭と呼ばれるゆえんでもあります。

 


雪国とは思えない派手な衣装で皆さん弾けてます!

 

祭りの期間中は各町内ごとに違う色の短冊が道路の上に飾り付けられ、それが風になびいてとっても
にぎやかな雰囲気。お祭りの屋台も軒を連ね、地元の人たち手作りの美味しい物も色々と売られているから、あれもこれもとついつい食べ過ぎてしまうんですよね。

 

祭り二日目の日曜日には地元の酒蔵 「一本義」で酒蔵まつりも催されます。
これを目当てに祭りに足を運ぶ方も多いのではないでしょうか。かくいう私もその一人。
なぜなら、この日はふだん入れない酒蔵の見学もできて、一本義で作った酒饅頭の販売もあったり、
特設の屋台では代表的な一本義の銘酒がお得に飲めるんですよ。左義長限定のお酒も販売されるのですが、私が着いた午後一時頃には既に売り切れていました。残念!

 


酒蔵の中に掛けられていた一本義の大きな垂れ幕。年季が入ってますね。

 

個人的にもとてもおすすめのお祭りです。勝山左義長にはJR福井駅から、えちぜん鉄道でのお出かけが便利ですよ。終点の勝山駅まで雪景色を眺めながら、のんびり各駅停車の旅を楽しむのもまた一興です。そして同じ勝山市内にある大人気の福井県立恐竜博物館もぜひ訪れてみてください。
勝山駅から博物館行きのバスも出ています。(H.S)

 

こちらは二年前に勝山左義長へ行った時の動画です。

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