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スタッフブログ

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宇波西神社と彌美神社の王の舞を見て

2018年04月10日

祭り・イベント

4月8日(2018年)に若狭町の宇波西(うわせ)神社で行われた「王の舞」を見てきました。「王の舞」(おのまい)は若狭地方の16もの神社で、その多くが4月から5月にかけて行われている伝統的な神事です。

 

赤い衣装をまとい赤い鼻高面と鳥兜を着けた踊り手が、笛と太鼓に合わせて一定の振付を延々と繰り返す、という所は一昨年美浜町の彌美(みみ)神社で見た王の舞と同じですが、踊り手の仕草や衣装、鳥兜のデザインなど違うところもあります。他の神社のを見ればまた違っているところがいろいろあるのでしょう。でも細部の違いはともかくこの共通の行事が若狭地方一帯で現在まで継承されていることに興味を引かれます。
T.S

 

宇波西神社の王の舞
王の舞(宇波西神社)

 

彌美神社の王の舞
王の舞(彌美神社)
低い姿勢から前方に鉾を突き出す印象的な動きは共通だけど前後の動作が違う

 

宇波西神社の王の舞
鳥兜(宇波西神社)

 

彌美神社の王の舞
鳥兜(彌美神社)
様式化された宇波西神社の鳥に対して彌美神社のは具象的で華やか

福井市立郷土歴史博物館 春季特別展 「江戸・京・大坂と城下町福井」

2018年03月29日

祭り・イベント

3月24日から始まった福井市立郷土歴史博物館 の春季特別展「江戸・京・大坂と城下町福井」を
見てきました。

 

 

今回の主な展示は、福井城下の眺望図や江戸の景観図、洛中洛外図屏風や大坂市街図屏風などです。
当時、航空写真などなかったはずなのに、緻密な鳥瞰図を描いた御用絵師の才能には改めて尊敬の念を抱きます。

 

江戸一目図屏風を見ると、かつての江戸が川を中心に発展していることが分かります。
「日本橋」ももちろんちゃんとあります。今の東京からは想像できませんが、もしこういう水路を生かして都市開発を行っていたなら、アムステルダムやベネチアみたいな観光都市になっていたのかも?
なんて妄想するのも楽しいものですね。(H.S)

 

※開催期間の前期・後期で展示の一部が入れ替わります。

 


元号が明治に改められて今年で150年。
福井では幕末明治福井150年博と銘打って関連の歴史イベントが目白押しです。

新春招福「ねこ祭り」で買ったスイーツ

2018年01月21日

祭り・イベント

西武福井店では、先日ブログにも書いた「世界ネコ歩き」写真展期間中に合わせて
「ねこ祭り」も開かれました。

 

 

イベントでは、猫をテーマにしたアトリエマーケットが出店していたり、限定お取り寄せの
ねこスイーツも販売されていたので私も思わず色々と買い込んでしまいました。

 


何を買ったかというと...
左上から時計回りで、アンファンの猫クッキーとマシュマロ、その他 
イクミママのにゃんこドーナツセット
福井のパティスリーKANSENDOのねこシュークリーム 

 

この「ねこ祭り」は2年前から、福井駅前の商店街が活性化のために始めたイベント。
今では定期的に開催されているようで、これからもぜひ続いて欲しいですね。(H.S)

池間哲郎氏講演会「日本はなぜアジアの国々から愛されるのか~今、私たちが学ぶべきこと~」

2017年11月28日

祭り・イベント

先日、福井市フェニックスプラザで行われた池間哲郎氏の講演会を聴いてきました。
まずは池間氏のプロフィールからご紹介します。
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1954年沖縄県生まれ。現役カメラマン。沖縄大学非常勤講師。映像製作会社経営の傍ら1987年より
国際協力運動を始める。現在、認定NPO法人アジアチャイルドサポート代表として10ヶ国以上で支援
事業を展開。活動は30年近くに及び、池間氏がたった一人で始めた活動は今や5千人近い会員を擁する日本有数の国際協力団体となり、その実績は高く評価されている。「祖国を愛する思いが国際協力の
基本」との思いで、東日本大震災支援や青少年健全育成についても長期的な活動を続けている。懸命に生き抜く途上国の人々から日本人こそが命の尊さや一生懸命に生きることの大切さを学んで欲しいとの願いで、全国の企業、団体、学校などで行っている講演は3,400回を超えた。
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1時間半に及んだお話すべてに心揺さぶられ、涙があふれ、最初から最後まで一心に聴き入ってしまいました。講演全部をご紹介できないのがとても残念ですが、少しだけ書いておきたいと思います。

 

池間氏がフィリピンのごみ捨て場で出会った女の子の話です。
その子に「あなたの夢は何ですか?」と聞くと
「私の夢は大人になるまで生きること」と答えたそうです。
果たして今の日本の子どもたちにこの意味が理解できるでしょうか。

 

子育てで絶対してはいけないこと、それは過保護と溺愛だと池間氏は強く訴えます。
「幸せとは幸せを感じる心の強さのこと。愛情とは厳しさが伴うもの。
子育てで子どもに好かれようなんて思う必要はまったくありません」と。

 

そして「今の日本は異常です」とも。
(産経新聞に載った20ヶ国で行った高校生へのアンケート結果)
※教師を尊敬していますか?   ※両親を尊敬していますか?
他国平均 85% 日本 21%     他国平均 90% 日本 25%

 

日本の子どもたちは「尊敬する」ことを忘れてしまったのでしょうか。
でもこうなった原因は子ども達本人ではなく、私達大人に原因があると池間氏は言います。

 

今回の講演での話題は多岐に及び、アジア諸国の現状、大航海時代という言葉の嘘、白人統治時代の
植民地の実態、戦前の道徳教育、真珠湾攻撃、インパール作戦での日本兵たち、GHQ、WGIP、戦勝国側の正義などなど、学校では決して教えてくれなかった数々の事実に衝撃を受けました。そしてこれからも歴史を検証している本を読んだりして、まだまだ勉強しないといけないと強く感じた講演会でした。(H.S)

 


「おじちゃん、大丈夫よ。弟は私が育てる」
ー20年近く前の話だが、カンボジアの首都プノンペン中心地の広場にいた少女が忘れられない。まだ10歳にも満たないと思われる少女が、弟を抱いて物乞いをしていた。「どこから来たんだ?」と聞くと
タイ国境沿いの村から「生きるために」弟を抱いて都会にやって来たと言う。「親はいないのか?」と
さらに尋ねる。「父ちゃんも母ちゃんも死んじゃった」とうつむく。少女は都会で這いずり回り、手を差し出し、お金を貰い、生き延びる。小さな体で弟を守り続る。この少女に比べると当時40歳余りの
自分が子どもに思えた。「生きる」と言う意味の深さや厳しさも感じた。だらしない自分を恥じた。
懐かしき1枚の写真です。ー
(写真と文・池間氏Facebookより)                       

 

※池間哲郎氏へのインタビュー動画「アジアの人たちが教えてくれた本当の日本」(24'13")
弊社創業者の経営理念である「三方よし」という言葉も聞かれて親しみが増しました。また、ドラマ化されてご存知の方もいると思いますが、ペリリュー島での現地の人と日本兵とのエピソードは今でも胸に迫るものがあります。

たけふ菊人形とOSK日本歌劇団

2017年10月15日

祭り・イベント

先日、何十年か振りでたけふ菊人形に行ってきました。
たけふ菊人形といえば、福井県民にはとても馴染み深いイベントで、この開幕のお知らせを目にする
ようになると秋本番というほど今の季節の風物詩なのですが、いつも気が付くと終わってしまっていたイメージでした。(今年は10 月5日~11月5日まで)

 

さて、久しぶりに行った菊人形会場の武生(たけふ)中央公園はずいぶんと整備されていました。越前市出身の絵本作家かこさとしさんが監修して、作品をモチーフにした遊び場がある「だるまちゃん広場」も完成。隣接する越前市文化センター横にできた新しい施設にはカフェやパン屋さんも入っています。メインの菊人形館では今年のテーマの大河ドラマ「井伊直虎」にちなんだ場面が無数の菊で彩られていました。

 

そして今回は菊人形のもう一つのメインイベントであるOSK日本歌劇団のレビューを初めて観劇してきました。

 

宝塚歌劇団、松竹歌劇団(1996年解散)と並び、日本三大歌劇団の一つと称されるOSK日本歌劇団は大正11年(1922年)に松竹楽劇部として結成され、大阪を拠点に活躍しています。今年は「OSKシンフォニー」というタイトルで1時間ノンストップの華やかな舞台を見せてくれました。「美女と野獣」のダンスシーンあり、フラメンコあり、ジャズダンスあり、福井弁をフィーチャーした愉快なHIP HOPダンスあり、ラインダンスありの、めくるめくひとときです。きらびやかな衣装の早変わりや素晴らしい歌と踊りもさることながら、男役・楊琳(やんりん)さんのまぁ素敵なこと!クールで男前で思わず惚れました。娘役の皆さんの可憐な笑顔にも癒されましたよ。

 

途中、楊琳さんはじめメンバーが客席まで下りて来てくれる演出もあって、すごく距離が近いのも親しみが持てます。OSKのたけふ菊人形での1ヶ月公演(平日2回、土日祝日は3回公演)は休みがたった
1日だけという過酷なスケジュール。でも終わりの挨拶で「私達全員、ここで皆様にいいステージをお見せするため、長い間頑張って練習してきました」という楊琳さんの言葉を聞いて胸が熱くなりました。千秋楽までにもう一度観に行きたいほどです。とにかく楊琳さんを見ているだけでもうっとりするのですが、プロ意識を感じるステージに心から応援したくなる彼女たちなのでした。大阪からの追っかけの方々もいますので、行かれる時は早めに会場で並んでくださいね。(H.S)

 


まだつぼみも多かったので会期後半に行くともっと綺麗でしょうね。

 


主役の井伊直虎

 


直虎がまだ次郎法師だった頃

 


一番左が井伊直政

 


菊師のプロフィール
「美尚堂工房」とはどこにあるのかと思ったら、何と山形県でした。
はるばる武生まで来られて菊人形を制作しているんですね。

 


OSK会場の越前市文化センターでは巨大な楊琳さんがお出迎え☆

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